2008年2月9日土曜日

やっぱりナンシーはすごい!

土曜日の今日のショー、レストランでの1セット目はまたまたガラガラだったのです。

裏口から入り、音楽が始まりステージ横のドアを開いて登場するまで客席は見えないのですが、その時々、食器の音や人の話し声などで、今日はどれぐらい人が入っているか、というのは大体検討がつきます。確かに静かだな、とは思いました。

艶やかなシルクベールを翻し快調に登場した私。あれ?レストランを見渡すとガラ空きのスペースにはたまた拍子抜け。いつもの席に、いつもの3人がいるだけでした。それでも親しみ深いと私がレーティングする笑顔を振りまく努力をし、踊り続けます。うーん、アラブ人じゃなさそうな3人を相手に20分は少しツライ。もちろんこの場合完全たるプライベートショー。彼らにしたらお得というか。そう思った矢先、幸いながらもう一組のお客さんが入ってきました。こちらの方たちは凝視するだけではなくどう音楽と踊りを楽しむか、心得ている方たちで、少し救われましたが。

そして控え室に戻った私はとりあえず闇雲に色んなことを反省してみる。今日人が少なかったのはもしかして私のせい?先週いいよと言われて多少なりともいい気になってしまった自分のアホさが悔やまれる。しょせん現実こんなもの?と、どんどん妄想は膨らみいらぬ方向に。私の頭をよぎる2つの解雇という文字・・・。1週間で契約打ち切り・・・。うおおぉぉ、破裂せんばかりの不安の波が私を襲う。お、溺れる・・・。

とりあえずなるようにしかならない、と、持ち前のノー天気さを取り戻し、2セット目の支度をして再度控え室に戻ってきた私。少し不安な面持ちでステージに再登場した私の目に入ったのは人、人、人。レストランはたくさんの人でにぎやかになっていたのです。もちろんいつの時も持っている力を出し切ってパフォーマンスをしているつもりですが、その時の人入りは、やっぱり関係してきてしまうもの。こちらが与えるだけのエネルギーを、お客さんも返してくれるものなのです。

中央のテーブルには傍から全てを楽しんでいるアラブ系のグループ客、手拍子を打ってくれるではないですか。ここは精一杯サービス満点腹踊り。調子に乗って一緒に歌を歌ってみたりもする。途中から入ってきた中国の団体客は私を見かけるなり中国人か?と聞いてくる。ごめんよ、私は日本人さ、と会話を交えながら踊りまくる私。この中の一人が一緒に踊りだしてその場はある意味コメディー調に。こういうの、今日の私には必要だったのよ(涙)、と声には出さぬが感謝の意。

各テーブルを踊り歩く私の耳に入ってきたのはアラブ圏で知らぬ人はいないであろう、あの女性歌手、ナンシー・アジュラム(Nancy Ajram、レバノン人です!)の曲。この曲がかかった途端、先ほどの中央のテーブルの女性が踊りだすわ、中国人のおじさんたちは2,3人オリエンタルダンスのオの字も知らぬが見よう見まねで一緒に踊りだすわで、かなりな盛り上がりを見せるのでした。ナンシーの好き嫌いは二分するようですが、やっぱりアラブを代表するスター、ナンシー・アジュラムはすごいわ、と彼女のすごさを再認識。頬っぺたがパンパンの、かなり特徴的な顔をしていますが、魅力的です。見かけだけではなく、きちんと歌えるし、なんといっても彼女の歌のミュージッククリップは、私だけかもしれませんがきゅんときます。まあ、度を越えたラブストーリーをビジュアル化しているものの何者でもないのですがね。情熱的な私にはちょうどいい、妄想の役に立つ良き例です-これ、かなり危険ですが(笑)。

ご興味があれば、以下、ナンシーのミュージッククリップです。

http://www.youtube.com/watch?v=igMMnZ-KXAY

結婚式の設定。最初にベリーダンサーちらちら見えます。下に英語の翻訳出てますが、言ってることが、すごい・・・。この半端ないぶりっ子さ、脱帽です。だーかーらー、あんな純白ウェディングドレス引きずって森の中入っちゃって、汚くなるよぉ。

http://www.youtube.com/watch?v=m9Dv6oGiKMc

この曲、大好き。さびのところ、鳥肌が立ちます。良い男性相手、オーディションで選びましたね!婚約したにもかかわらず(少なくともレバノンでは婚約したら右手の薬指に指輪します)、気持ちは抑えられないのですね・・・。おぬし、化粧をしたまま寝てるのか?と突っ込みたくもなりますが。MajnounとはCrazyの意味。そうそう、私のレバノンでのトレーナー、イヤッドの親友のメークアップアーティストのマヤは、このビデオのナンシーの化粧をほどこしたそう。彼らの化粧センスは抜群です、と思うのは半分レバノン/アラブに同化した私だけ?

http://www.youtube.com/watch?v=EUG8IWPas_c

Ana Yali Hebakという曲。このリズム、アラビアンリズムの何者でもないでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=NnNXVPrkcfI&feature=related

Yay! 工事現場の彼、たまらなく良いですね~。ナンシーの気持ち、分かるわぁ。ん?レバノンではあんなバスは走ってないよね、と友達に言ったところ、ばかねぇ、ミュージッククリップなんて海外行って作ってんのよ、だって。そうか・・・。

ちなみに今回使ったナンシーの曲はこちら。Ah Wa Noss。私のFavoriteではないのですが、皆さん大好きです。Habibi Allah~Bussiu Bussibus♪

http://www.youtube.com/watch?v=X6m3GFtq2Lk

そして忘れず感謝の言葉。ナンシー、今日はありがとう。

2 件のコメント:

Romy さんのコメント...

Romyです♪
Lawn Oyounak、意味知らずに想像で踊ってました~ 
英語字幕入り、教えて頂いて感謝です!
なんかでも時々英語変じゃないですか…??
これからも現地の音楽情報、楽しみにしてま~す

ASYA さんのコメント...

Romyさん
アラブの曲はほぼ全て愛について歌っているような気がしてならないです。
英語の表現めちゃくちゃなところはありますが、まあそこは多めに見てやってください(笑)。用は大ざっぱに何が言いたいか分かれば良いってことで。
大体アラビア語をアルファベット表記すると人によって同じ単語でも様々ですからね。その辺のあいまいさがアラブってやつかも。でもそこがまた好きですわ。