2008年4月30日水曜日

D-FULL

先月の女性の日のこと。

スペシャルイベントとして私が踊ったステージ前方にはなんだか三脚にのせたカメラ。
踊りの最中にはあちこちで光るカメラのフラッシュ。

絶対誰かは雇われて映像なり画像なりを撮ってるはずと思っていたんだ・・・。

随分たってから、ホテルの友達の一人が教えてくれました。
マリコ、もしかしたら私あなたを雑誌で見たかもしれない、と。

翌々日、その友達は地元の音楽雑誌を持ってきてくれました。
D-FULLという雑誌。

特に私が取り上げられているわけではありませんが、女性の日の記事の一環としてどうやら写真が載っていたよう。

以下、その雑誌でございます。
っていうかマネージメントの諸君、知ってたんでしょ、誰か教えよ、全く・・・。


ちょっとしたご報告まで。

2008年4月26日土曜日

とりあえず1ヶ月

4月26日。
実はこの日はベリーダンサー私(笑)とアルジェシェラトンとの契約最終日。

でもそれは2008年1月30日から有効に働いた(ちょっとだけ開始日がずれていますが)、最初に交わした契約書でのこと。ほぼ全てのダンサーが3ヶ月の契約でここを後にするも、今回は実はホテル側から早い段階で契約延長のお願いが来ていました。

エージェントに言わせると、契約延長は中々ないことゆえ、ここは快く受け入れること、とのこと。
私も何ら結果が残せているのではと思いうれしく思っていたのは確か。

でもこの職業、あえて言うなればアラブ社会でのこの職業、変更はつきもの、普通に起こる日常茶飯事なんです。仮に契約書がなんてうたっていても変更は変更として当たり前のように取り扱われる、定かなものなんて何一つない、そんな世界。
今までずっとお知らせしたいはやる気持ちを抑えつつ、この場でお知らせするのは控えておりました。

が、本日現地時間では4月28日。そろそろいいかなと判断(笑)。

とりあえず契約続行、5月の終わりまでの契約延長は確実となりましたので、ここにお知らせいたします。

そしてお祝いのタブラ叩き!
といってもこれは随分前に撮った写真。

2008年4月24日木曜日

チップ

先日(といってもこれまた随分前)のことです。

私が踊るタッシリ・レストランでよく見かけた二人組み。

どこの方かは存じませんが、アラビア語で会話をする二人。一人はひげを生やしていつもベレー帽をかぶっている男性。もう一人はくりくり髪の男性。カテゴリーとしては二人ともお腹大き目の中年おじさん。

私の踊りをたいそう気に入ってくれたらしく、踊っている最中、近づいていけば拍手喝采。ショータイムは食べるのも忘れているように見受けられる。・・・冷めるよ、といらん心配もしてみたり。

ある日、朝食をとるレストランで私を見かけるなり二人、「ブラボー」とおっしゃって下さる。踊ってない寝起きのベリーダンサーにブラボーって・・・とは思いつつも愛想笑い。にっこり笑ってメルシーと返しておく。どうやらベレー帽をかぶったおじさん、それだけでは物足りないらしく会話をしようと試みる。

良いのか悪いのか、どんなことにおいてもあまり面倒なことに巻き込まれたくない私。わざとではないことを装い人と目を合わさないようにしたりもするんです。もちろん目が会えば誰でもにっこりぐらいはしますけれど。ここでも上手くかわして長い会話に発展しないよう最善の努力を尽くす。

結局、彼らは自分たちの朝食を済ませ、軽く会釈(というより手を振る)程度の挨拶をしてその場を後に。

さて、本日の問題はここから。

20分ぐらい経ってからだったはず。自分の朝食を済ませて部屋に戻る帰り道、私の視野に入ってきたのはさっきのベレー帽をかぶったおじさん(以後ベレーおじさん)。ロビーの端にある電話ブースの一角に、あたかも用があったかのごとくポーズを取って立っている。直感的にまずいと思った私は無意識のうちにおじさんを自分の視界から削除。見なかったことにして自分の進行方向まっしぐらに歩き続ける。するとおじさん、何を思ったのかものすごい勢いで私を追い抜かしていった。

まずいなんて思ってしまって悪かった、ベレーおじさん・・・。とちょっとだけホッとし、罪悪感を感じたその時、また私の目にはベレーおじさんが入ってくる。今度はエレベーターの前で待っている様子。そういうことか。追い越したと見せかけてエレベーターで一緒になろうって・・・やりそうなことだ。と再度警戒心を持ち直し、おじさんの後ろをなるべく気付かれないよう階段口を行く。普段から非常階段を使って上り下りしている私に、エレベーターは不要。上手くまけたかなと思い自分の階のエレベータホールに出て歩き出したその時、捕まった・・・。

なんて呼ばれたかは覚えてないけれど、やっぱりあのベレーおじさんが声を掛ける。彼、ゼーゼー言ってる。って、一階しか上がってないよ。確かに肥満気味のおじさん、私を見失わないように急いで階段を上がったのだろう。

「君のファンなんだ!」

(なるほど、そうきたか。うーん、でも私はしがないベリーダンサー。別にアイドルでも何でもないんです)

「ああ、ありがとう」

(それなら一転、一応ファンありきのベリーダンサー)

「だから電話で話そう!」

「はあ?」


訳が分からん。だからってなんだ?

「だから電話番号を!」

だからだからってなんなんだ???

「なんか話したいなら今ここで言ってよ」

と私。(こんなに冷たくは言いませんが)

「・・・いや、それは」

分からない!いやそれはって何なんだ・・・。

「私はパブリックでは話はしますが個人的にお話はしません」

(くどいようですが直訳したり文章にしたりすると冷たく聞こえますが冷たさはないんです)

「そうか・・・」

と、私が妥協しないと悟ったベレーおじさんは肩を落として消えていった。

数日後、またまたレストランで見かけた同上二人組み。やっぱり食べるのは二の次のよう。 普段から広いレストランを踊り歩く私。プログラムが全て終える時にはレストランの一番後ろで最後のお辞儀をすることもあるのですが、この日もフィナーレはレストランの一番後ろ。前方舞台横の扉の向こうはトイレと控え室に続くちょっとしたエリアなのですが、そこが私の出入り口。レストランの後方から前方まで歩きつつ色んな人にお礼の意味で投げキッスをする私。そしてちらっと視界に入ったさっきの二人組みのテーブル・・・ベレーおじさんがいない。

ここではあまり気にも留めなかったのですが、控え室に続くドアを開けてびっくり。ベレーおじさんが・・・。私もレストラン内に引き返すことも出来ず否応なしに悟る・・・おぬし、待ち伏せしとったな。私を見るなりおじさん笑みを浮かべて、頼んでもないのに近寄り私に一番大きなドル札だと思われるお札を無理やり手に握らせる。こわ・・・。

受け取れないという私におじさんしつこく良いではないか、と促す。ちょうどその時私のCDを返しにきたキーボードのタリック参上。私をおいて行かないでぇと目で訴える。タリックが状況を把握したのかそれともおじさんが怯んだのか、もう一度受け取れないと言った私にそれ以上お札を握らせることはなく、ホッと胸をなでおろす私。

ここでの契約は、チップは全般的に受け取ってはいけないことになっています。もちろんベレーおじさんが怪しげに渡してきたチップはいくらチップOKだったとしても怖いんで多分受け取ってはいませんが。

チップにまつわる話はたくさんあり、ダメだって言ってるのに衣装のあちこちにお札を入れてくれたお姉さん。その時は後でマネージャーが私から全額没収、お姉さんに返してました。だからそれ以来私はお金をごそごそと出そうとする人を見かけると口頭プラスジェスチャーでお金は受け取れないのよ、とお知らせするのです(もちろん踊りながら)。

レバノンで踊っていたときにもチップにまつわる話はいくつもあるし、ダンサー仲間から聞く話もたくさんあるんです。国によってもホテルによってもマネージメントによってもこの辺りは全て違うので一定のルールも何もありませんが、この辺りの話はチップ2とでも題して次回ってことで。

2008年4月22日火曜日

書きたいことがたくさん

只今保留中のエントリー、ざっと数えて25ほど。

書きたいことがたくさんあるくせに中々上手く書き出せない…上手く時間配分が出来ない。

と、まあタイムマネジメント能力に欠けているのか…。

実は今しがた書いていたエントリー、中々長く、でもストーリー性は抜群だ、と思っていたところ思わぬアクシデントで全て消え…怒りのぶつけどころも分からないまま夜も更けてきましたのでまた改めて。

それだけの文章じゃあ淋しいので、ついで感覚で写真です。

ホテルの友達のおばあちゃんのお家からの眺め。街中です。

反対側。

2008年4月7日月曜日

誕生日

4月7日は、そう。私の誕生日。

前日、それとなくホテルの友達に言ってみる。

「明日誕生日なんだ」

「それはおめでとう!何歳?」

「うーん・・・何歳に見える?」

「25歳!」

「いやいや」

「えー、じゃあ24歳」

「違うよ」

「じゃあ23」

ってあなた、25歳から下がるんかい(笑)。
まあアジア人は比較的若く見られるのは確かですが。

驚くか知れませんが、結局18歳まで下がりました。
確かに同じエージェントに18、9のダンサーもいないことはないからな。

そんななか当日、タッシリでささやかな、でも温かいお祝いをしてもらいました。

が、アラビアンバンドの生演奏をバックに当の本人が強制的にハッピーバースデーを日本語で歌わされる。なんで自分の誕生日に自分で歌を歌うのさ?しかも日本語でって日本語の歌はないよって言ってるのに構わず歌え!と。となると普通に字あまりな歌・・・。最後は面倒になってハッピーバースデートゥーミー。みんなうけて大笑い。とりあえずニューエイジ初の笑いが取れてちょっと満足気。

「ステージ」にて。

とりあえず踊る!

ケーキとろうそく!これ、やりたかった。

誕生会解散時、とき、すでに翌日。

そんなわけで今年も更なる飛躍を目指して精進してまいります。