2008年1月29日火曜日

ドバイからベイルートへ

ドバイ上空から。夜だとぶれてしまいます。おまけになんだか分からないので、2006年にドバイに立ち寄った際の写真、下をご覧下さい。

ドバイって人工的な都市です。全てがプランどおり。
ある人の知識から引用-ドバイの街は、イランのテヘランの作りとそっくりそのまま。
なんでかって?イラン人がドバイの街を設計したそうです。意外!


ドバイの空港。やけに近代的です。

一度飛行機を降りる際、前を行っていた男性が振り返って話しかけてきた。さっき聞こえた話からか、しきりにアルジェリアのどこで働くのかと聞いてくる。その辺、うまく流して交わしたつもりだったのだけど、出発時間が近づいたそのとき、搭乗口に向かう途中、また出た!
この便の搭乗口に向かう途中でした!
彼が歩いている向こう側と私が歩いている間のスタバのスタンドをうまく使って自分の身を隠したつもりだったのだけど相手の方が上手だった。やっぱり近づいてくる(念のためにお知らせしときますが、決して悪い人じゃないんです)。もう逃げられない、しょうがないから一緒に座って会話の相手しよう。

話し始めてみると案外きちんとしている人だという印象を受ける。レバノン人で、彼もまたオーストラリアの永住権を持ちメルボルンがホームタウンだという。しかも興味深いことに、タンザニア(だったはず)の国連に勤めているらしい。そうか、だからアルジェリアに仕事で行く私に興味を示したわけだ。アルジェリアはホテルで働くことは言ったけど、何の仕事かは言っていない。というのも中東の人たち(オープンなレバノン人も)、すべての人たちがベリーダンスまたはベリーダンサーを良く思っているわけでもないんです。まあその辺の話はまた別の機会に。

ご存知ない方も多いのではと思いますが、去年12月初旬に、アルジェリアの首都アルジェで国連を狙ったアルカイダ系の同時爆破テロがありました。何人もの方が犠牲になられました。日本にいると島国だということ、それから大多数の人口が単一民族でできた国ということで、人種的な争いごとも、宗教的な争いごとも、国民性とはいえ幸いなことにほとんどなく、平和ボケでピンとこないかもしれません。こんなニュースはどこか遠い国で起きていること。実際日本から見たらそうなのかもしれません・・・。レバノンのどうしようもない情勢といい、やるせない気持ちになってしまいます。まあそんなこんなでタンザニアの国連で働く彼は、私に要注意しろと言いたかったのでしょうね。名刺、頂きました。今度メールでも書いてみよう。

私たちがベイルートに到着する前夜、レバノンでは大嵐があったそう。窓から見える着陸前の景色は、私がよく知っているベイルートとは似ても似つかない別の顔。地中海に面して、穏やかな、太陽がさんさんとふりそそいでいる明るいイメージはひとつもなく、暗いどんよりとした厚い雲が雨を降らせている・・・(もっとも、冬は雨降りだそうですがね)。乗っていた飛行機は、ドバイでほとんどの人が降りてしまったらしく、ガラガラで気持ち寂しかったのですが、飛行機が着陸したとたんみんな立つわ立つわ。そう、これぞレバノン人!危ないから飛行機が止まるまで立たないで、って機内放送で言ってるのにお構いなし。こんな変な常識人たちが長旅の私を元気にさせるのでした(笑)。でも自分が案外タフなことに救われています。だってこの時点で家を出てからゆうに30時間ほどは経過していたはずなんですもの。

まだ嵐っぽいレバノン。荒波が・・・

荷物受け取り場所にて見かけた見たことある顔。先ほどのタンザニア国連勤めの彼と、きれいな彼女に直球を投げていた彼。まあ普通に「どうやって滞在先まで行くの?」って聞かれるわけです。エージェントの運転手さんがいつものように待っていてくれてるはずだから、と心の中でつぶやき、友達のお父さんが来てるの、とにっこり返す。もちろん親切で聞いてくれるわけだから、何の文句もありません。

ここからが笑い話。直球の彼、さっきはどう考えてもきれいなオーストラリア人の彼女に興味示してたよね。私を見かけるなり、滞在中ひまがあればお茶しない?だって。色んな人と会う約束があるから多分時間ないの、ごめんね、と軽く交わす私。もうこんなのお手の物。スーツケースは出てきたものの、預けたアサヤ(ダンスに使うケインスティック)がいつまでたっても出てこない。どんどん減っていく荷物のベルトを目で追いながら待っていると直球彼、また直球投げてきた。急に口頭で私に自分の携帯番号を読み上げて、覚えて!気が変わったら電話して!ってあんた、30時間の長旅の末、どうでもいい人の電話番号を私が暗記するとで思うんかい。とりあえずここはにっこり笑って分かった、とその場を離れる彼にバイバーイ。結局アサヤはもうとっくの昔に出ていて、ベルトからはずされて置かれた地面でご主人様(私)を待っていたのでありました。

いやはや、レバノン大好き。晴れてようが曇ってようが、吹雪だろうが嵐だろうが、天晴れレバノン!

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