なにやらメッセージが。
ボン・ニュイッ。
日本人ベリーダンサーASYA(あしあ)が初のアジア人ダンサーとしてベリーダンスの本場レバノンを基点にアラブ圏で活躍する日々の出来事や異文化体験をざっくばらんに、そして面白おかしくご紹介。
なにやらメッセージが。
その通り沿いの薬局。前回レバノンにいたときに何度かお世話になりました。覚えてるかどうか分からないけど(私を、じゃなく、私が!)ちょっと立ち寄ってみようとドアを開けるとおじいさん、入ってきた私をに気付きました。帰ってきたよ!でも今日また発つからちょっと挨拶がてら寄ってみた。彼もまたフランス語とアラブ語の教育を受けたようで、私の英語、どこまで分かってるのか分からないけどとりあえず言いたいことだけは言っておく。
レバノン流の挨拶は、交互に頬にキスを3回。もちろん男性同士も女性同士も同じように挨拶します。握手をしつつ3回の儀式。と、普通は思う。じいさん、何を思ったか頬じゃなく口がいいとぬかすではありませんか。なんでそうなんのさ、じいさんよぉ。呆れた私はそそくさに薬局を後にしました。あまり驚きもしませんでしたが、うーん、レバノン人男性ってのはいくつになってもあんななんだろうなあ。困ったもんだ。
薬局から斜め向かいの果物屋さん、ここのおじさんとも顔見知りになりました。バナナを指差し「アラバ(アラビア語で4の意味。何故かこれだけは覚えている私)」という私。4キロかと問うおじさんに「ラッァ(ノーね)」。4本。いつものことですが、あまりにも買い物する量が少ないもんだからよく無料にしてくれます。「お金ない」私、バナナ4本ぐらい買うお金はあるよ。ごめんねおじさん、じゃあお言葉に甘えます。気持ちをありがとう。
寄り道の末、バナナ4本を片手にアルジェリアへ出発のため、エージェントのオフィスに戻る私でした。
天候が良かったら部屋から見渡せる景色はこんな感じ。ヘルウィン-美しい
そんなブラジル人の彼女は今回私が行くアルジェリアのシェラトンホテルから契約を早めに切り上げてレバノンに戻ってきたらしい。要するに私の前任(?)の子。エージェントに他のダンサーがいる際は、もちろん皆で部屋をシェアするのだけど、確かに結構ぷっくりしてる子だけあって、午前3時の到着直後の彼女のチョコレートの食べっぷり、これは簡単に太ることができそう。日本に3ヵ月半もいたら私の場合体の構造上、自然と痩せてきてしまっていて、こっちに戻る際に体系のことが一番心配だったのだけど、太るって案外簡単かな、と何故か妙な安心感に浸ってしまいました。これからは寝る前に必ずチョコレートでも頂こうかしら。
成田では、クアラルンプール経由便のマレーシア航空カウンターにて預け入れ荷物が重すぎ超過料金を請求され5キロのオーバーに恐る恐るいくらですかとたずねる私。ベイルートまで通しで4万円強です。なんでそんなに高いのよおぉぉぉ。以前多少超えていてもお金を払う必要はなかったんですぅ、どうにかなりませんか?と食い下がる私。日頃から培われているチャームと笑顔を使ってスイート・トーク。ちょっと取り出して重さを調整できたら良いですよってことになりました。要するに肩にかつぐ荷物が重くはなりましたが、4万円という痛い出費はまぬがれホッと一息。なぜ旅慣れているであろう自分自身、いつも同じような結果になるのか考えてみても、答えは未だに見つかりません。
左からうっすらぼんやり富士山、日本の田んぼと利根川、利根川。
本日の日付にちなんで気温は摂氏28度。乗り換え経由地のマレーシアはコタキナバル。というよりクアラルンプール経由って話は知ってたけどクアラルンプールに向かう前にコタキナバル経由だったなんて聞いてないよ。どおりでクアラルンプールまでのフライト所要時間が異常に長かったわけだ。コタキナバルの小さな空港にて手前に座っている二人、現地人だと疑わなかったら「セブンイレブンがあったよねぇ」ん?よく会話を聞いてみると日本語を話しているではないですか。どう見ても現地人と同化してしまった人たちみたい。英語の放送案内の前のマレーシア語の放送案内に即座に反応して席を立ったその二人、やっぱりこっちに住んでる人なんでしょうね。以前住んでいたシンガポールと類似する東南アジアへのなんとも言えない親しみを思い出しつつ、そんな観察をよそに、今度は余裕をもって機内に乗り込むのでした。