2008年6月28日土曜日

愛の告白

今夜、プールサイドのブランコに乗っていた一人の女の子がショーを終えた私に近づいてきた。

彼女は9歳、名前はノーラ。アルジェリア人の女の子。
レストランがプールサイドのテラスに移動してからよくお母さんと3歳の妹ラビナ(違うかも・・・確認します)、おばさん(だと思われる)とお手伝いさん(違うかな)と一緒にレストランに来てくれる。お母さんは豊満で、よくこんな細い子が生まれたな、と感心するばかりなのだが、皆、きれいな顔立ちをしている。

初めて彼女たちを見かけたその日は、大入りのレストラン。踊りだした私を意識してか、3歳のラビナはわざと私に背を向けて見ないようにしてる。座っている椅子から、地面に届くはずのない両足を投げ出してわざとそっぽを向いてみせる。そんな意地らしい姿を見て、なんだかおかしくなった私は、それを見て笑っているお母さんと目を合わせると、ラビナがそっぽを向いているその先に行き、彼女のために踊ってあげる。泣き出すかな、と思ったけれど、彼女、すごく興味を示しだす。他のテーブルも回らなきゃいけないのに、何故かそこで気持ち長めに踊ってしまう私。可愛い子って、得よね。そして次のテーブルに移る前にはラビナとノーラにとっておきの投げキッス。

その後、何度も見かけることになる彼女たち。

翌日の夜、ショー用のお化粧を施して、アバヤの下は衣装をまとい、テラスのタッシリレストランに向かう途中の私、建物から外に出る扉の手前でホテルの従業員の一人が教えてくれる。誰かがあなたを探してたわよ、って。私を探す?誰だろうと思って開けた扉の向こうにはお母さんに手を繋がれた小さなラビナ。待ち伏せか!

お母さんは英語が分かるよう。どうやらラビナがどうしても私に会いたかったらしい。

今日この子、一日中「ウェア・イズ・マヒコ(マリコを上手く言えないらしい)」って言ってたのよ、だって。

なんて可愛いんだ。思わず笑みがこぼれる。昨日はあんなにそっけない態度を取ってたくせに!

その日はレストランでの食事はしないようだったけれど、後から現れたノーラと3人、プールサイドの椅子に腰掛けて、私の踊りを観ていったよう。

そしてその後何度となく昼間私の姿を見かけると、必ず挨拶に来てくれる可愛い姉妹。言葉は分からないけど、頬にキスもしてくれる。

そんな彼女たちを見かけなくなって数日。
そういえば何日か前にシェラトンを出るって言ってたな、と思い出す。でもまた戻ってくるって。

早。もう戻ったって事かな?とブランコから降りて、私に近づいてくる小さな女の子を見かけるや思う私。そして「元気?」と問う私ににっこり笑顔でうなずくノーラ。

私もフランス語が出来るわけじゃないから、お話したくてもしようがない。

でもノーラは、なんだか話たがっている様子。ちょっとだけもじもじしているその子の目線に合わすよう、腰をかがめて聞いてみた。「ウシノォ?(なあに?)」って。

そうしたら彼女、ちょっと恥ずかしそうに「I love you」って。
そんな、愛の告白を・・・。
それなら私も「I love you too」。そして付け足す「ビゼェフ(いっぱい)」と。

小さい女の子は百発百中。みんな私の虜になる(笑)。モテてモテてしょうがない、MMKってやつですか。小さい女の子にモテてもあまり将来性はないのだけど。まあいいか。愛は確かめ合ったし、大きくなったら(私が。笑)ノーラと結婚しようかしら。

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