2008年6月20日金曜日

ナンシーや、ああナンシーや、ナンシーや

青い瞳に黒髪(本当は黒くはないのですが)。
こぼれ落ちそうなほどパンパンな頬っぺた。
こぶしをきかせた歌唱力が実に魅力的なアラブ圏を代表するレバノン人人気女性歌手。

と言ったらもう知る人ぞ知る、Nancy Ajram(ナンシー・アジュラム)しかいないでしょう。

http://www.nancyajramonline.com/ (オフィシャルウェブサイト)

1983年5月16日、レバノンのキリスト教地区Ashrafiyehに生まれる。

12歳で参加したレバノンのテレビ局が開催したミュージカルコンテストNoujoum Al MostakbalのTarab部門で金賞。その後、レバノンで音楽の第一人者の指導者たちの下、ヴォーカル、音楽論を勉強。才能が認められ、18歳という年齢に達していないながらも、レバノンプロアーティストたちのシンジケートに認められ、アーティストの位置を確立、1998年に初のアルバムをリリース。

以前ナンシーのことには触れたけれども、改めて彼女の歌の有名どころのおさらいしておくことにする。

彼女を一躍アラブ界のスターダムに伸し上げたヒット曲「Ah Wa Noss(つづりはところによって、ひとによってまちまち・・・英語題にするとYes, and a half)」は2004年に4つ目のアルバムとしてリリース。

http://www.youtube.com/watch?v=nkFYw6v9VeQ

このアルバム、Ah Wa Noss が500万枚以上売り上げたことに関し、とある音楽雑誌の原田尊志さんのコラムから引用。

「少なからず海賊版が出回る地域もあるだろうアラブ圏において、オフィシャルでこの数字を売り上げたというからすごい人気だ」、と。確かに、レバノンももちろん多いけれど、アルジェリアで本物CDを置いているお店を見たことが・・・ない。

その後"Lawn Ouyounak" (The Color of Your Eyes)のミュージッククリップを作成。

http://www.youtube.com/watch?v=5XCElzsff-4&feature=related

2005年に近づいた頃、ナンシーは北アフリカを含むアラブ圏と中東において、コカ・コーラのセレブスポンサー兼スポークスパーソンとなり、‘Oul Tany Kida’(Say That Again?)が最初のコカコーラ宣伝用の曲として使用される。

http://www.youtube.com/watch?v=TauU6w3Xz-s&feature=related

2005年後期には‘Inta Eih’(What Are You?)。

http://www.youtube.com/watch?v=jwlztf-XuOY

2006年にリリースされた5つ目のアルバム、Ya Tabtab...Wa Dallaaは、Virgin MegaStoreのリテールリサーチによると、世界中で2,200万枚を売り上げ。

収録された11曲のうち、6曲にはミュージッククリップが作られ、9曲はラジオでヒット曲となり、2曲はコカ・コーラ、また他の2曲は宝石の宣伝用に使用される。通常、アラブ圏の芸能中心地のエジプトでヒット曲を生み出すため、カイロ方言のアラビア語で歌うそうだが、‘Ehsas Jdeed’、‘Ana Yalli’ 、‘Law Dallalouni’の3曲は、レバノン方言のアラビア語で歌われているそう。

ナンシーふんするお金持ちのお嬢様が、父親が選んだお金持ちのフィアンセより、耳が聞こえなく、しゃべることも出来ない障害者の男性と恋に落ちるという歌、‘Ehsas Jdeed(A New Feeling)’はアラブ各国で、10週以上、チャート1位の座を守り続けたそう。ちなみにレバノンでは12週連続でトップ1だったたとか。・・・納得。でも私はこのビデオ、何度も何度も見すぎて、もう見飽きてしまいました。

http://www.youtube.com/watch?v=VGbnm42vs_g

‘Ana Yalli’(I'm the One)

http://www.youtube.com/watch?v=3_1OL9CY88s

Shakhbat Shakhabitは、2007年にリリース。このアルバムの写真のナンシーが、腹巻をしてスカートをはいているように見えるのは私だけでしょうか・・・。でもこの曲、大人もみな口ずさんでました。時、ちょうどレバノンで踊っていた頃。私の耳にこの曲が入ることは多かった・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=uc9nUi2IMQs

前置きが長くなり何が本題だか分からなくなったところで、さて今日のお題。

上で散々説明されたナンシー、実は今日、うちにやってくることになっていた。

事情のわからない方用に、上の文章を訳すと、以下のようになる。


「本日6月20日に、ここアルジェのシェラトンホテルで、Nancy Ajram(ナンシー・アジュラム)のコンサートが催されることになっていた。」

なっていた・・・というのは、そう、その待望のコンサートが、実はキャンセルされてしまったから。

彼女のコンサートがここシェラトンホテルで開催されるという情報は、1ヶ月ほど前、独自のネットワーク(?)で入手した。さて、これは一大事。と言ってもその日を待ち遠しく思うだけで、だからって特にどうすることもない。そのうちホテルのエントランスにでかでかとNancy Ajram Live in Concert! なんて宣伝が出るんだろうな、と意味もなく誇らしく思い続けて早数週間。事情を知っていそうな人の話によると、どうやらドタキャンのようなニュアンスがある。

これだからアラブ人は。

実はここシェラトンホテル、今までにもかなりビッグなアラブ(だけではなく)のアーティストたちを呼んでいるらしい。

Nawal Al Zoghbi(レバノン人女性歌手)
Diana Haddad(レバノン人女性歌手)
Majida El Roumi(レバノン人女性歌手)
Tamer Hosny(エジプト人男性歌手)
Ragheb Alama(レバノン人男性歌手)
Asi El Halanya()
Shola Ama(イギリス人女性歌手)
Jimmy Cliff(ジャマイカ人男性レゲエ歌手)
Imagination()
Asala Nasri(シリア人女性歌手)
Khaled(アルジェリア人ライ音楽男性歌手)
Cheb Mami(アルジェリア人ライ音楽男性歌手)
と、リストは続く・・・

ちなみに、Nancy Ajramが八代亜紀似とはよく言ったものである。

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