2009年1月18日日曜日

仕事納めは仕事始め

年も随分前に明け、今頃こんな話題ですが、どうぞお付き合いください。

ベリーダンサーになってからというもの、ここのところ大晦日はいつも仕事に借り出される。前年仕事場に出向き、翌年初詣に行く人達を横目に、その同じ電車で家に帰る。

そして今年も。
年中無休の国際的なホテルのお抱えダンサーとあっては、当然なのですが。

最近では年末の過ごし方も多様化しているようだけれど、従来の日本での大晦日は、家族コタツでみかんを食べながら(みかんを食べる行為は果たして必要か?)紅白を見、後に除夜の鐘を聞きながらお蕎麦をすすって新年を祝う。これが「正しいお正月の迎え方」であるという定義が私の中には存在する。まあ実際うちの場合夕食がお蕎麦なのですけれど。
これは日本での一般的な新年の迎え方、全ての国のことは分からないけれど、諸外国では以下のようだと思われる。
大晦日はとにかく皆が友達や仲間とパーティーに繰り出す日。パーティーで大騒ぎしながら、フランスなんかでは年が替わった瞬間見知らぬ隣の人とチュッチュして(頬っぺね)、新年を祝うらしい。年明けの花火なんかも上がったりする。

ちなみにキリスト教の国では、クリスマスは家族や友達と集まる一家団欒の日。要するに日本のクリスマスとお正月を逆にしたようなものだと考える。

所変わって比較的コンサバなここ、アルジェリアでの年越しはどのようなものかと事前にリサーチしてみると(と言ってもここでの別世界、シェラトンホテル内での話なのだけど)、驚くべきことが判明。クラブやレストラン、それぞれのアウトレットで催されるReveillon(大晦日)ディナーつきイベント、現地の人たちの最低賃金が一ヶ月12,000ディナールだということを考えればそれはそれは高いこと。一番お手ごろなもので一人頭18,000ディナール(2万2,3千円)。高いところだと28,000ディナール(3万5千円ほど)。未だにアルジェリアでの物価がよく理解できなかったりもするのだけれど。
この日ばかりはお抱えアーティストの他に海外からバンドやらダンサーやらを呼び、アルジェリアでも、やっぱりパーティーのノリなのねと確信したりする(くどいようですが、シェラトン内では)。
大晦日の夜の私の仕事は2アウトレットにて。踊るセットの回数もそれぞれのアウトレットで普段より多く踊ることが分かっていて、スケジュール表をもらいはするも、カウントダウンだってそれぞれのアウトレットのマネージャー達、「あ、過ぎちゃった」って気付いてから何食わぬ顔で開始するであろうってなことはお見通し。年の替わり目は、着替えで現場にはいなかった私。でも現場にいた同じ感覚をシェアする外国人アーティストに聞くところによると、事実あわててカウントダウンをして風船をわっていたらしい。そう、去年も今年も、変わらずアルジェリアらしく。
普段のレストラン・タッシリ。
大晦日のイベント用に着飾ったレストラン・タッシリ。
着飾ったクラブ1001Nuitsの模様。
その日最初のセット、いつもとテーブルの配置やらデコレーションが違うレストランで気付くことひとつ。踊りだして間もなくすると中央からカメラを構えて近づいてくる人の姿。
気のせいかも知れないけれど、スピンしながら見慣れた格好をしたその人を観察してみると・・・
・・・って、君マネージャー。
あんたが率先して写真撮り第一号になってどうすんの。と、思う。
普通ありえないよね、と思いながらもここの国民、中々憎めなく、言うことなすこと常に笑いに発展させられること多し。
そんな私、毎年仕事納めが仕事始めなのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

マネージャーがお客のマネじゃね!ASYAさん、頑張って下さいね、いつでも応援してますよ!(M)

ASYA さんのコメント...

(M)さん

最初は分からなかったのですけれど、悪くないと思います。(M)さんもこれからもっと頑張ってくださいね。期待してますよ!(笑)

ASYA