さて、ブログは夏休みを取っていたわけですが(?)、仕事は毎晩、イベントフル(ほんとか?)な夏を送っています。
ということで、先日アルジェリアにて2度目の結婚式に出席してくることに。
今回はもう少し客観的にアルジェリアン結婚式を観察してみる。まず、結婚式は、要するに花嫁が色んな衣装を着て出てくる晴れ舞台の日。まあこれは万国共通なのでしょうか。
開始時間は2時、のはず・・・。
徐々に集まる人。この日の結婚式も、女性だけの結婚式。暑い外からアバヤをまとってやってきた女性たちも、会場に入るなりそのアバヤを脱ぎ捨てる。
そして恒例のアルジェリアン挨拶。結婚式ともなると、親しい間柄の人をよく見かけるのか、頬にするキスは交互に数えて4回。
そして待たされること約1時間。
言わずと知れて、会場はやっぱり全て女性で埋め尽くされる。ただオーディオ機器の設定をするらしき3人は男性なのである(いいのか?)。そしてぞろぞろとやってきた女性バンドのメンバーたち。ビデオ撮影陣も、フォトグラファーも皆女性。
そして始まる演奏。アルジェリアの音楽は、最初から最後まで文字通りズンチャカやっているので、私は個人的にあまり好きではないのだけれど、どこからとも誰からともなくこの音楽に合わせて皆そろそろと踊りだす。そう、この終わりのない音楽に終わりなく踊っていられる彼女たちにはある意味才能が。
もちろんオリエンタルダンスも皆それなりに踊れるのだけど、こういう場で一般的に踊られるのは、音楽のビートにあわせてステップを踏みながら腰を激しく震わすKabyle Dance(カビリダンス)で、以下のような感じ。クリップの始めの方に、写真が2,3枚出てきますが、アルジェリア人の女の子はこんな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=SZxfxJeuQQQ
カビリとはアルジェリアの少数民族集団で、ナイル川より西寄り、北アフリカにいる固有人種ベルベル人のうちの1民族で、アルジェリアの北東部に住んでいる。ちなみにフランス国籍の元フランス代表サッカー選手ジネディーヌ・ジダンも、アルジェリア移民2世でカビリであるそう。
さて、で、今回感じたのは、結婚式も色々あってやっぱりお金がかかっているのだろうなと言うこと。
結局は色んなドレスを着て皆の前を歩き回る。そしてそれをビデオにおさめる。
まあ記念なんでしょう。
前回の結婚式と違って、今回は最後に新郎が訪れ、きちんと新婦をリードしてあげていたこと。もちろんこれもビデオにおさめられる。
でもね、彼らが登場、会場を一回りして着席したらなんとまあ、おいおい、もう帰るんかい、って結婚式に来た人たち。さっさともらった結婚式特有のお菓子を両手に去っていく人たち。二人が退場するまで待ってあげるっていう意識はないの?ほんとに勝手なんだから。結局新婚の二人はフォトグラファーと写真撮影に没頭してました。ちなみにここの花嫁は必ず泣く。
それからここの国の結婚式、曜日はこれっぽちも関係ないよう。
これで終わりかと思ったら、今回の結婚式の新郎は、前回も今回も私を結婚式に連れて行ってくれたマディナ家族の親類とのこと(もちろん前もって知ってました)。家族は、彼らの運転する車を挟んで前後でその車をホテルまで「誘導」する。
そう、アルジェリアでは結婚式の夜は、式会場がどこであれ、ホテルに泊まるらしく、会場からホテルまでの道のりは、友達、家族の車でぞろぞろとハザードランプをつけ、クラクションを鳴らしながら、のろのろと運転して進んでいく。やってる人たちにとっては楽しいかもしれないけど、道で急いでいる人にとってはたまった催し物じゃない・・・そしてまた40分後に仕事を控えている私にとっても・・・
それはそうと、この国一番に高級なここシェラトンホテルは、新婚のカップルがよく結婚式に泊まりに来る。なので、普通に歩いてて前方に花嫁が、エレベーターを降りたら(たまには使う)前方に花嫁が、踊ってたら前方に花嫁が(その場合maburuk=アラビア語でおめでとうの意味、と声をかけますが)、なんてことが多々あります。
でもホテルに着くなり新婚カップル、そのままお部屋に行けるわけではなく、自分でチェックイン。先日はレセプションでチェックインするスーツ姿の新郎、長い裾のウエディングドレス新婦を発見、レセプションでなんかちょっと揉めてたみたい。あーあ、せっかく良い日にしたいのに。いいのかアルジェリア・・・。
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