レバニーズ・オン・パレードに出てきたCaracallaの愛想良いおじさんへの電話のお話。
さてこのおじさん、自分がアルジェリアを発つ前に、何度も何度も私に念を押しました。
私が私のエージェントと連絡を取って、どんなアレンジメントが可能か、私が双方のエージェントに属することが可能か、そして彼の元でレバノンで踊るか、その他もろもろ私の意向をいち早く電話で教えてくれ、と。
そして滞在期間中、私を見かける度に渡してくれる自分の電話番号(レバノンのね)。別に会うたびに毎回番号が変わってるわけじゃないのに・・・。彼を安心させるため、私もアルジェリアの携帯番号を教え、去っていったおじさん。
でもこのおじさん、前にも言ったとおり、見事アラビア語しかしゃべりません。
弱ったな、と思っていたある日、偶然にも最終日に通訳をしてくれたアルジェリアンサッカー選手を目撃。
私に気付いた彼のもとへ、近寄ってちょっと聞いてみる。
あのね、この前のおじさんなんだけど、彼に連絡を取りたくて・・・お誘いは嬉しいけど、とりあえず今のエージェントに留まることを言わなければと思って、と。
そうか。
何も知らない人だったのに、超短時間で誰よりも状況を見事把握してくれた彼。それだけで既に頼もしい。
ちょうどその日は水曜日。夜も遅めだったのは確かだけれど、彼が言うには週明けに電話をしてあげる、とのこと、土曜日の夕方7時、同じ場所で会うことを約束する。
これで解決しなければと思っていた問題がひとつ減る、と安心した私。
そして土曜日7時、同じ場所に、彼は、来ない・・・。
待つこと20分。信じた私がバカだった。安心した私がバカだった。
時間を無駄にすること30分、仕事の支度もあるがゆえ、その場を後にする。
しょうがないな、と思いつつ、仕事へ向かう途中、さっきの待ち合わせ場所に彼が不機嫌そうな顔をして私を呼び止める。
いつまで待たせるんだ。7時の約束だっただろう?
・・・って、どういうこと?そう言う彼に、おぬし、何を言うておる、私は7時ぴったりにここで30分も待ったのに、来なかったのはそっちでしょう、と一言言ってみる。すると彼、2時間後の針が差す時間を自分の腕時計で改めて悟る。あー、ごめんごめん、今が7時かと思ってたよ。
ふざけんな!!(時間はどうあれ、彼が約束を覚えていたこと自体に内心びっくり)
彼の言い分は、サッカーの練習をして帰ってきたら時間が分かんなくなっちゃって。ってどんな言い訳だ。時計を見ろ、時計を。
仕事に向かう途中、電話をしてもらう時間なんかあるはずなく、今度は次の日の別の時間に待ち合わせをすることに。この待ち合わせ時間、やっぱり7時じゃ早すぎる、と彼が決定した時間、8時半。
が、次の日も彼はその時間に来ることはなく、そしてその後彼を見かけることもなく、今日に至る。
結局連絡してない私もどうかとは思うけれど、おじさんも私の番号を持っているはず。本当に本当に欲しかったら、誰かに頼んで私に連絡することだってあり得るよね。
・・・これはある種の引っ掛け問題?
と、最近思ったりもする。
※9月にレバノン入りしたら現地の人に連絡してもらいます。
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