2008年2月6日水曜日

1001 Nuits ナイトクラブ

1001 Nuitsとは、フランス語で千夜一夜の意味。ナイトクラブと呼ばれるこの場所は、どちらかというと少しゆったりしたバーラウンジのようなところ。実際ホテルの案内ではピアノバーと書いてはありますが。
何故かとても質素な入り口です。

ここのナイトクラブでは、週末、要するに水曜日と木曜日にTassiliレストランの2ステージ後に踊ります。この日は1001 Nuitsにて、言ってみればデビューの日。場所の下見はしていたものの、事前に話した時間設定、マネージャーと私の間で誤解があったようです。レストランでの2ステージ目が終わって1001 Nuits用に準備中の私の部屋に電話がかかってきました。マリコ、遅刻してるよね、って。

お互いフランス語、英語をコミュニケーションツールとして得意とする私たち、電話で話しても埒が明かないので、とりあえずすぐ来てあとで説明して!だって。幸運なことにあと1時間あると思っていたわりには準備はほとんど出来ていた私、足早に1001 Nuitsに向かいました。

とにかく音楽の準備をしてすぐさまショーをスタートすることに。こういう場合、心の準備がなく出ていく精神状態とはどんなものなのでしょうね。あまりにも急すぎてその辺りの気持ちを把握することは出来ませんでしたが。

きちんとしたステージがある場所でのショーは最高です。1曲目はエントランスでステージいっぱいに。2曲目、3曲目はお客さんのテーブルを回ります。レバノン人のノリは把握していますが、果たしてアルジェリア人のノリは?レストランでの雰囲気とはまた違った中で、でも皆さん楽しんでくれたようです。

私がこの仕事をしていて一番うれしいと思う瞬間は、観ている人が楽しんだことが自分で実感できたとき、誰かに認められたとき、そして自分自身、達成感が感じられるショーをひとつひとつこなしたと思うとき。いつもその時出し切れるだけの力でパフォーマンスはしているつもりですが、人間なので、もちろん日によってはいまいちだったな、と思ったりする日もあるんです。

そして今日一番うれしかったのは、終わって裏方に入った私を追ってきてくれたクラブのマネージャーが言ってくれたこと。すごかったよ!今まで5年間ここで色んなダンサーを見てきたけど、君ほどすばらしいダンスをするダンサーは見たことがない!だそう。まあまあ。ほんとかしら。でもそんなに言ってもらえて正直すごくうれしかったんです。ただ、ひねくれているようですが、口では何とでも言えるから、少し様子を見てみようと思っています。もちろん本当だったとしてもこれに甘んじることなく精進しては参りますが。

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