アルジェは、緯度で言えば仙台と同じぐらいらしいのだけれど、地中海に面しているせいか、そのわりには極端な寒さは感じられないような、気もする。
そんなアルジェも、ここ最近、それなりに寒くなってきた。
日本の寒さに比べれば何てことはないのだろうけど、この季節、天候が不安定だったりと、結構雨の日が多かったりする。
こんな中、良くも悪くも季節感など全く感じさせないホテルも珍しい。
そう、実はこのホテルでは、29日の土曜日から1週間(イスラムの国ではほぼ1週間は土曜日から始まります)、トロピカルウィークたるものが開催されている。それにちなんだ物(ちょっとした食べ物だけのようですが)の他に、エンターテイメントの一貫として、私たちアーティストは実は良い迷惑を被っている。
それは3週間ほど前のこと。
何の相談もなしに勝手に結成させられた女性トリオ。それは、次の人物から成り立つ。ブルガリア人歌手、アルジェリア人歌手、そして日本人ベリーダンサー。そしてそのトリオに下った命令とはトロピカルダンスを踊れということ。言わずと知れて、私たちのプロフェッションの枠外である。
普通は、意味が分からない。
普通は、あってはならないこと。
普通は、抗議したっていいこと。
大体、トロピカルダンスとは何ぞや。
ハワイアン、タヒチアン・・・と頭を駆け巡るダンススタイル。でもさすがアフリカ(アルジェリアは北アフリカに位置しています)、トロピカルといえばマダガスカルとかモーリシャスとか、アフリカの南東に位置する島々、その辺のことを言ってるらしい。故にダンスはセガダンスだったりズークだったり。
何故、ブルガリア人歌手、アルジェリア人歌手、日本人ベリーダンサーに、トロピカルダンスを踊る筋合いがあるのか。
我々のプロフェッションには全然関係もなく、本来なら、拒否しても全然問題のないもの。でも、そうは中々いかなかったりもする・・・。
このマネージャー、可能かどうかを考えずに、いつもアイディアばかりを打ち出す。計画性全くなくして迷惑を被るのは、彼以外のほぼ全ての人。そんな話はさておいて、1つ言えることは確か。
ブルガリア人の歌手、ベルギー人とハーフだけど、アルジェリア人の歌手兼踊り手、日本人のベリーダンサー。どう考えてもこんな組み合わせ、滅多にない。
ここで一歌。
寒空に チープな衣装 身にまとい 今日も踊るよ トロピカルかな
宣伝する気はほとほとないのだけれど(しかもタイミングが遅すぎるけれど)、アルジェにいらっしゃる日本人の方々、お暇でしたら是非いらしてください。意外な組み合わせ、今が旬です。ちなみに、トロピカルウィークは12月4日、木曜日で終わりますけれど、私たちトリオ(また一緒に何かをすることはないでしょうが、週末は同じ場所=1001Nuitsで彼女たちのバンドと、オリエンタルダンスが見られます)は来年早々まで健在です(ブルガリア人バンドの契約が1月4日までなので)。
2 件のコメント:
そうですね。アイデアは異質なのも含めて色々でるのはいいことだと思いますが、
上手く表現する事や現場の人間をリスペクト
することも忘れてはいけない事ですね。
しかし逆に考えれば、上の思いつきで新しい事をすることは、
成果は別としていい思い出になったり、別の切り口からの発想の転換にもなる気がします。
新しいターンとか開発しましたか?
ASYAトロピカルターン(笑)
アルジェさん
これから毎回コメントを頂ける???と思うと嬉しい限りです(笑)。
もちろん、今回の件で色んな発見もプラスになることもたくさんありましたよ。
全てを我の糧にする。
良い思い出です。
ASYA
コメントを投稿