今も昔もダイエット。
万国共通ダイエット。
年を重ねるとそれだけ体に脂肪が蓄積されやすくなるのだとは思うのだけれど、日本の若い女性の言うダイエットは、少しやりすぎのような気もする。あそこまでガリガリにならなくても、本来女性が持つ曲線美を生かす方法だってあるだろうに。
さて、ダイエットとは程遠く、食べ過ぎ気味のかくゆう私は、先日、軽い食中毒に見舞われた。
食べ過ぎ、食べた物、寝冷え、精神的な何か(これ、間違いなくないでしょう)、理由は謎。何が食中毒を招いたのかは分からないにしても、幸いだったのが、症状が過去に経験した食中毒ほどではなかったこと。
何も食べずに生活し、お腹を干すことほぼ丸2日。この間のショーは、気力でこなす(涙)。薬を服用して、お医者さんにかかるほどではなかったものの、おかげで保っていた体系が気持ち少し痩せてしまったよう。
食中毒といえば、2、3年ほど前のトルコで起きた出来事。
季節は夏。
トルコ料理はおいしいのだけれど、油っこいものが多いのも確か。とてもとても手の込んでいるお料理も山ほどあります。ことの発端は、道端で売っているメディエドルマ(midye dolması)というムール貝の外套膜の中にご飯を詰めたものを発見してしまったから。こちらのお料理もとても手が込んでいる割に、5つで1リラ(100円弱)と大変お求め安く(テレビショッピングか・・)、その日もメディエドルマをお盆一杯に並べたお兄さんを見かけた私と友達3人、一人1つずつ頬張ることにした。
そして、その夜、悲劇はやってきた。今まで食中毒なんてやってことがなかった私は、意味の分からない激痛に見舞われ、それが食中毒だと気付かないまま、脂汗をたらしながらその夜を過ごすことに。が、よく考えたらそれは食中毒、心当たりは、・・・メディエドルマ。翌日も痛みが減ることはなく、急遽病院に向かうことに。
向かう先はとりあえず一番近くの病院。保険もおりるはず、と、こういう時に病院を選んでいる暇はない(本当は選ぶべきだったのかも知れないが、それは後で分かる秘め事)。プライベートの病院へ足を踏み入れる。
症状を訴え、受付を済ませ、座っているところに呼ばれる名前。ある部屋に通される。
はーい、とりあえず採血ね。
ってなんで?
とは思いつつもなぜだかを問いただす気力もない。
採血後、「歩けるよ」の主張はことごとく却下、否応なしに車椅子に乗せられる。訳が分からん。
そして向かった先では採尿を言い渡される。
だからなんで?
と思いつつも、とにかくとにかく気力がない。
トルコではそうなのかと思い、言われるがままに。
そして次に通された先はレントゲン室。胸のレントゲンを撮られる。
???
これから産婦人科の先生にも診てもらうからね。と、超音波。
??????
この時点で謎が謎を呼ぶ。
だから、症状が食中毒だって言ってるの。何で採血とかレントゲンなの?超音波なんて関係ないでしょ?気力はないものの、点滴をうたれた、とんでもなく広範囲に内出血した腕(言うまでもなく注射が下手だから)から得ている栄養分とあるだけの集中力を用い、そう問いただす。
困った医者は、いや、間違った薬を処方するわけにはいかない、色々検査しとかないと、と言い張り、私の主張を退くようにその場を後にする。聞く耳持たず。
病室に寝かしつけられていた私、この辺りから不審に思い始める(遅いだろうが気付かないよりまし)。なぜこのような不必要な検査をいくつもしなければいけないのか・・・。
検査結果を言い渡すからちょっと、と表のカウンターに呼ばれた私はフラフラになりながらもそのカウンターに出向く。そして説明を始める医者。長々とした説明の中でハッと気付く私。
なんで病人の私がこんなところに立たたされて結果を聞かねばならぬ?しかも回りに人がいてプライバシーのかけらもないではないか。
そう思い始めたらどんどん腹が立つ。相手が私の主張を聞き入れようが入れまいが、そんなことはお構いなしに、全力抗議。あり得ない、こんなの。
それもそうだと考えを改めたのか、じゃあ、と看護婦、再度私を病室に寝かしつける。
そこへ再び現れる医者。今度は私の胸部レントゲンの写真を持って部屋に入るなり、小腸に何か影が見える。これは手術しないといけないから明日も病院に来るように、と説明もままならないのに何食わぬ顔で手術なんて言う。
頭にきた。
きちんと説明しろ!大体この影はなんだと思うの?どんな手術?私が訴えてる症状は全然聞き入れてもないじゃない。薬を処方するとか処方しないとか、そのためにはありとあらゆる検査が必要だとか。どう考えても必要ない検査してるよね?人をおちょくるのもいい加減になさい。
私が問いただすと「落ち着いて」のジェスチャー。
落ち着けるか!
そろそろと私の質問に答え始める医者。でもその説明も私が聞かなきゃ何も言っちゃあくれない。質問は延々と続く中、電話の着信音が・・・
私を横目に医者が私に軽くジェスチャー。ちょっとごめんね。って診察中に電話に出るんかい?
でも、病院内で緊急の呼び出しなのかも知れない。確かに私は今死ぬとか死なないとかのレベルじゃない。多少の我慢は出来る、と寛大に許してやった私。次に耳に入った言葉は以下。
「アロ、ババ?」(もしもし、お父さん?)
「今日の夕食はね・・・」、と続く。
ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう二度とその病院に戻ることはなく、自力で治しました。
この際、間違いなく1、2キロは落ち痩せたはず。結論。そう。痩せたい場合には、食中毒になってありえない病院にかかること。
これ、悪い冗談。
ちなみに一緒にメディエドルマを食べた他3人、全く問題なかったそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿